養育費の額
相談内容現在、夫と離婚の協議中です。小学生の子供2人については私が親権者になり育てていくことに
なっていますが、養育費の額をどのような基準で決めたらいいのか分かりません。
解答親が離婚した場合の未成熟子の生活費は親の収入により決まり、これを離婚した両親が収入に
応じて負担するとの考え方から、実際に子を引き取り養育している親に対し、もう一方の親から
負担分として支払われるのが養育費です。
離婚の件数が増加し、それに伴い養育費に関する紛争も多くなっていることから、養育費の額に
ついて調停等で争いになったときは、「養育費の算定表」に基づいて解決している場合がほとんど
です。
養育費の算定表は、インターネットで「養育費算定表」で検索すると裁判所のホームページから
容易に入手することができます。
子供の人数、年齢(15歳以上と15歳未満で分けています)により個別の算定表が用意されて
いるので、該当する算定表を選びます。養育費を支払う義務者と養育費の支払いを受ける権利者の
それぞれの年収の目盛りが交わるところに表示されている金額が養育費の額です。
給与所得者の場合、年収は税込の総収入額になります。
協議離婚をする場合の養育費の額についても、この算定表による額を参考にして決定すればよいと
思われます。
※回答者弁護士 佐藤 豊(2022.9)