2016年8月06日
2016年度 東部ブロック「ライフサポート事業経験交流」
2016年度 労福協 東部ブロック「ライフサポート事業経験交流」開催
8月5日(金)~6日(土)、千葉市「オークラ千葉ホテル」において、
労福協東部ブロック1都10県(千葉・茨城・栃木・群馬・埼玉・神奈川・新潟・静岡・山梨・長野)の
各地区労福協役員及びライフサポート相談員など総勢32名が参加し、事業の拡充・ネットワーク化や
相談員のスキルアップなどを目的に、ライフサポート事業経験交流が開催されました。
冒頭、労福協東部ブロック黒河会長から「ライフサポート事業は、労福協活動の主要な活動として
認識し運動を進めていかなければならない。
それぞれの労福協で取り組んでいる活動内容の報告とともに、本日参加されている相談員の皆さんの相談事例の報告を受け、
参加者相互の交流の場としていただきたい」との挨拶を受け、交流が開始されました。
ライフサポート事業は2005年中央労福協、連合、労金協会、全労済の4団体合意・確認事項に基づき開始されました。
具体的には地域を拠点としたワンストップサービス(総合生活支援)の実現に向けた体制作り、
相談事業を中心にした取組みが行われてきました。
今回の経験交流プログラムは、講演と各県労福協担当者や相談員によるライフサポートセンターの特徴的事例や懸案事項の報告、
意見交換で構成されました。
講演は、
①千葉県労福協で具体的相談をされている精神保健福祉士の苅田尚晴氏から、「最近の相談傾向や相談員としての心構えなどについて」
②社会福祉法人「生活クラブ風の村」理事長の池田徹氏から「ユニバーサル就労等の取り組みについて」講演が行われました。
精神保健福祉士の苅田先生からは「複数回の他相談場面利用者や、引きこもり者もしくはその家族からの相談が増加傾向にある。
相談者は話を聞いてくれる人を求めている。どのような支援が必要かを探り、今行えることを具体的に提案することが大切である」など、
現場の経験からお話しをいただきました。
また、「生活クラブ風の村」の池田理事長からは、ユニバーサル就労の取り組み報告があり、
「障害者手帳の有無に関わらず、障がいがあったり、生活困窮状態にあるなど、さまざまな理由で
働きづらい状態にある方を迎え入れ、ともに働くことをめざし、現在の雇用形態にはなじみにくい方であっても、
例えば、短時間や週1回からなど、個性や事情に合わせた多様な働き方を作り出す活動を展開している」との報告を
興味深く拝聴することができました。
その後、各地域の相談員から相談事業に携わっている中での悩み、苦しみなどについて意見交換が活発に行われました。
最後に、1都10県の経験交流をさらに進めて日常的なネットワークにしていくことを確認し2日間の日程を終了しました。