活動報告

2008年1月08日

誰もが尊厳を持って働ける社会を・・・


1月8日(火)長野市「ホテル国際21」に於いて、2008年新春交歓会が、村井長野県知事はじめ来賓及び構成組織関係者ら300名が参加し盛大に開催されました。
新春交歓会は、県労福協青木専務理事の司会進行で、「迎えた今年は子(ねずみ)年、子孫繁栄、商売繁盛と縁起の良い年、この、鼠(ねずみ)にあやかって 全ての働く仲間が結集し、助け合い、支えあい、分かち合い の共助により、誰もが 安心して 暮らせる 福祉社会を作る為の本日の新春交歓会になるよう・・・」との司会者挨拶で始まりました。
  開会は、労働金庫瀧澤理事長が、「最近は、長野県の足元の景気が低迷していますが、これからしばらくお祭りが開催されるので、景気への刺激を期待して います。今年は、オリンピックが開催され、来年は善光寺ご開帳、翌年は諏訪の御柱と続きます。ご開帳・御柱は相当経済的な波及効果があるものと期待し、そ れぞれご歓談いただければ幸いです。」と挨拶を行い、続いて主催者団体、県労福協理事長、住宅生協理事長の近藤連合長野会長、県労組会議高橋議長、長野県 労働金庫瀧澤理事長、全労済長野県本部飯田理事長、県生協連米原会長理事、労働基金小泉理事長、県勤労協三井会長、県高齢退職者連合大井会長らを9団体を 代表して県労福協 近藤理事長が挨拶しました。
 近藤理事長は「本日はご多忙のところ、村井知事をはじめ多くのご来賓の皆様にご臨席を賜り、改めて感謝申し上げます。合わせまして、構成組織や多くの団 体の皆様にも大勢ご出席いただき誠にありがとうございます。最近は、テレビや新聞報道を見ますと「環境」というキーワードが非常に多いような気がします。 右肩上がりでずっと続いた経済成長や拡大の影響が出て、地球温暖化をはじめ、地球環境が悪化しており、将来、このまま環境が持続できるのかという問いかけ があったのではないでしょうか。同時に、貧困や格差の問題に関する報道もかなりありましたが、持続可能な未来をどうやって作っていくのかということを考え ながら、2008年は、自分達の生活や行動を見直すような年になると思います。又、もう一度自分達の組織が、その存在が何のためにあるのかを、合わせて考 える年にしなければならないと感じています。昨年末から原油価格の高騰や、さらにはアメリカのサブプライムローンの問題も含めて経済状況に不透明感が漂っ ています。そういう事を考え合わせますと、どうやって暮らしやすい社会を作り上げていくのかが同時に問われているものと思います。
 長野県内でも、アルピコグループの経営悪化や、信南交通の直営方式を変えていくなどの問題が浮上しており、「地域の足」をどう確保していくのか、地域公 共交通システムをどう構築していくのかという事も合わせて私達自身にも問われおり、個別の企業の論理だけでは乗り越えられない課題であります。又、産科医 不足をはじめ地域医療の崩壊が懸念される状況の中で、安心してお産ができない状況が生まれています。これから2008年は、非常に大きな時代の変わり目に なり、同時に身近な自分達が住みやすい地域をどうやって作っていくのか、この事が大変重要な課題であると思います。これは、行政だけではできない問題であ り、私達の力をどうやって結集していくのか、それを乗り越える事も試されているのではないでしょうか。連合長野としては、非正規勤労者や中小零細企業で働 く人を含めた全ての人達の労働条件の底上げをはかりながら、尊厳を持って働ける社会を作り上げ、同時に地域に根ざした顔の見える運動を展開し、地域社会を 共に作っていこうという方針を決めましたので、地協の皆さんと共に汗を流していこうと思っています。
 又、労福協では、「生活あんしんネットワーク事業」により、支えあい、助け合い、皆の力を結集し、「共助」のシステムを作り上げていきたい。そのため に、構成団体を軸にしながら、県をはじめとした行政関係やNPO団体等と連携し「連帯」「協働」のネットワークを作り上げていきたいと思っていますので、 皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
 2008年は大変大きな課題がありますが、自らが行動し、政治や社会を変えていく、まさに自分達の力を、皆の気持ちを一つにしながら運動展開をしていき たいと思います。本日の新春交歓会が、ご出席の皆様にとって明るい展望が開けるような交歓会になりますように願いながら、主催者を代表してのご挨拶といた します。」と訴えました。

 

 続いて来賓を代表して、村井長野県知事が「新年あけましておめでとうございます。皆様には、健やかに初春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
本日は、県労福協、各労働関係団体によります「新春交歓会」にお招きいただきまして誠にありがとうございます。また、平素より県政発展のために多大な御支 援・御協力をお寄せいただいていることに対しまして、感謝を申し上げますとともに、労働福祉の向上につきましても、それぞれのお立場でご尽力いただいてい るところであり、そのご苦労に対しまして、改めて深く御礼を申し上げます。
 さて、県内の経済につきましては、一部業種で生産が堅調に推移する一方で、企業収益の悪化や消費の伸び悩みなど、全体では足踏み感が強く、とりわけ、最 近の原油価格の高騰や米国経済の動向などにより、先行きへの不透明感が一層増しております。このような中、原油や原材料などの高騰で中小企業へも影響が出 てきておりますので、県におきましては、昨年末に庁内の関係部局を構成員とした「中小企業等緊急支援連絡会議」を開催しまして、中小企業向け制度資金の融 資目標額の追加など、当面の緊急支援策を取りまとめたところであります。また、昨年末には、今後の長野県づくりの方向性や方策を明らかにした中期総合計画 を策定したところです。「“活力と安心” 人・暮らし・自然が輝く信州」を基本目標に据え、本県の特色を生かしながら、新たな時代にふさわしい県づくりを計画的・総合的に推進していくこととしてお ります。その中で、労働関係につきましては、「雇用の確保と安心して働くことのできる労働環境づくり」を主要施策に掲げ、職業能力開発と雇用の促進を図る とともに、働きやすい職場環境づくりを推進してまいりたいと考えております。働く皆様の労働環境については、就業形態の多様化が一層進展し、パートタイム 労働者やアルバイトなど、非正規雇用の労働者が増加しています。県では、「多様化する就業形態の労働環境実態調査」等により、非正規社員の処遇に関する実 態調査を行うとともに、ジョブカフェ信州においては、若年者の就職支援に取り組んでおり、平成18年度においては、ジョブカフェ信州を利用して就職した若 者1,017人のうち、98.2%にあたる999人を常用雇用に結びつけたところです。
 現在の県政は、医師確保対策を始め、多くの課題が山積みしております。
今後とも県民の皆様の声に耳を傾け、県民が安心して活き活きと暮らせる社会づくりをめざして取り組んでまいりたいと存じますので、本年もより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 終わりに、本日ご臨席の皆様方の益々の御発展と御健勝を心から御祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
」と挨拶しました。
 乾杯は、長野市鷲沢市長の発生で、祝宴に入りました。
その後、それぞれが年賀交換や歓談に花がさきました。
 中締めは、県生協連米原会長理事最後は、全労済長野県本部飯田理事長の閉会の挨拶で2時間に亘る交歓会は終了しました。

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