2011年6月22日
PSセンター上田サテライト開所
ながのパーソナル・サポート・センター上田サテライト開所
上田サテライト連絡会議が44名の総意でスタート!!
4月1日長野、6月15日松本サテライトの活動開始に続き、6月22日(水)、ながのパーソナル・サポート・センターの上小・佐久地域の拠点として上田サテライトの支援ネットワーク形成の第一歩がスタートした。
サテライト開所に先立って、同日午後1時から上田地域パーソナル・サポート・モデル事業連絡会を開催し、当該地域のパーソナル・サポート事業のネットワークづくり、および上田サテライトの運営について協議を行った。
連絡会議には、労働局ハローワーク、長野県、上田市、東御市、市社協、各地域の障害者総合相談支援センター、NPO法人、弁護士、司法書士会、県診断協 会、県中小企業団体中央会、県商工会連合会、関係諸機関、地域の民生委員、ボランティア団体、労福協・ジョブながの関係者事務局の44名が参集した。
県商工委労働部・労働雇用課の吉澤課長の開催挨拶によって始まり、県労福協・青木専務より「松本に続き、本日は上田サテライトの連絡会を立上スタートす ることになり、よりきめ細かな対応が出来る、それは、単なる個人の支援というよりも、福祉のセーフティネットを地域に張り巡らし地域で支える社会のシステ ムを創りあげる為に、本日お集まりの皆さんの幅広い力をいただきながら、この事業の役割りを果たし、長野モデルとして成功させ来年度以降も継続できるよう 求めて行きたい」と決意を述べた。
続いて県労働雇用課の西川係長より概要が説明、美谷島センター長からは既に、4月1日より一歩先に開始された長野センターの5月31日現在286名の具体的な相談状況の報告、松本の開所後の全体の実施状況と課題について説明を行い、協議に入った。
まず、地域連絡会の位置づけを明確にするため「上田地域パーソナル・サポート・モデル事業連絡会開催要領」を議決し、それに基づいて、座長に長野大学名誉教授の表秀孝氏を選出した。
表座長は、「4月からのPSセンターの状況報告を聞いて、今、制度的サポートや法律的サポートでは解決できない問題が増えており、この事業の必要性を強く感じた。」とあいさつし、議事に入った。
上田サテライトの運営方針については、美谷島センター長から「①連絡会メンバーの情報共有化を図る。②ケース検討会議等にテーマによってご協力をお願い する。③一般就労に距離のある人への対応として受け皿の開拓も協力願いたい。」等の説明をしたのち、上田サテライト堀所長より、所内に勤務する4名のアシ スタントパーソナルの紹介をした上で、精神健康カウンセラーのスタッフの補充をお願いし、今後の事業の協力を呼びかけた。
引き続いて意見交換の中で、表座長より「ネットワークについての具体策提案・安定な雇用確保の必要性」を訴えた。陽だまりネットの中澤氏からは「自分 たちの枠を超えた問題があるので、情報交換の場・実体験・法律的な改善が必要」との発言。若者サポートステーションの山本氏からは「ネットワークの継続性 や、家庭訪問の様々な視点からの対応の在り方、ネットワークの必要」など建設的に発言があり、美谷島センター長からは、「それらの貴重なご意見をふまえた 上で、従来より活動している各方面の相談窓口と連携しつつ、より一層相談者に寄り添った新たなワンストップ支援の窓口を作り上げていきたい、」との旨の総 括があった。
最後に表座長は、「これからの複雑な課題に対処するには、多様なメンバーが知恵を出し合い、チームとして対応していくことが大事で、本日お集まりの皆さんが協力して、モデル事業が継続していけるような地域の力をつけてほしい。」とまとめた。
ネットワークのイメージは、まだ抽象的ではあるが、これから具体的な活動での連携をとおして、上田地域の人の繋がりを築いていくための第一歩を踏み出したといえよう。